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水琴窟

水琴窟図

癒しの音を奏でる

水琴窟に出逢う


  土の中に甕(かめ)を伏せて埋め、
底に溜まった水面に落ちる水滴の音を楽しむ「水琴窟」。
  愛媛県は、この水琴窟の数は全国屈指と言われています。
  毎日の喧騒の中から、
ちょっと離れて癒しの音に耳を傾けてみませんか?


水琴窟とは

水琴窟

 日本庭園の茶室入口の跨据(つくばい)や、書院縁先手水鉢の鉢前水門に造られたもので、昔から「洞水門」「伏鉢水門」「伏瓶水門」と呼ばれていました。その構造は、鉢前水門の下に底に小さな穴をあけた瓶を伏せて埋め、手を洗った水が、穴から水滴となって落ちるように工夫した一種の排水装置です。瓶の底に溜まった水面に落ちる水滴の音が瓶の中で反響して、その音が琴に似ているので水琴窟と名付けられました。洞水門が何時から水琴窟と呼ばれたか分かりませんが、江戸時代から、江戸の庭師の間ではこの呼び名があったといいます。
水琴窟は、江戸時代(文化文政1800年頃)に江戸の庭師が考案したと伝えられ、音を楽しむ庭師技術のひとつですが、その起源は不明です。
明治、大正、昭和初期まで全国各地で盛んに造られましたが、戦争の激化と共に造る人も無くなり、戦後は全く忘れられた存在となってしまいました。
昭和34年東京農大の平山教授は「庭園の水琴窟こついて」という論文を雑誌に発表されました。当時、日本全国で確認出来た水琴窟ま二ヵ所のみ、それも瓶は泥に埋もれ、音を聴くことは不可能でした。そのため平山教授は『幻の水琴窟』と呼びました。 水琴窟の音はまさに日本の音文化の結晶であり偉大なる遺産です。21世紀に残さなければならない日本の音風景のひとつです。
 21世紀を創造してゆく人間には、感性五感の回復が重要な要素となります。新しい感性が日本の音風景を作り出して行く。その使命が水琴窟に求められています。

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